EMYSTI Research · 2026.05.15 · EMYSTI 編集部

📑 「翻訳」では済まない話
TransHero検証レポート Vol.01

EMYSTI は、汎用翻訳サービスと TransHero(翻訳大将) を、行政・医療・教育・居住・ビジネス・対人関係という 6つの生活場面・計13ケース で実証比較した検証レポートを公開しました。本記事はその要約です。

「翻訳の正確さ」では足りない

日本に住む外国人が本当に困るのは「言葉の壁」そのものではなく、言葉が翻訳されているのに用が足りない瞬間です。「マイナンバーカード」が「ナンバーカード」と訳されて窓口で通じない。上司への指摘が辞書通り直訳されて関係を壊す。医師に伝えた症状が不正確に訳され、誤診の入り口になる——。これらは精度の問題ではなく、翻訳が 日本社会の文脈に着地していない という問題です。

3つの構造的差異

  • 混合言語の音声認識(Mixed-Language ASR) — 在留外国人は「マイナンバー」「在留」「市役所」など日本語をそのまま母語に混ぜて話します。この切り替え(コードスイッチング)を正しく聞き取れるかどうか。
  • 場面に応じた語彙と語調(Scene-Aware Localization) — 病院・入管・学校・居住・ビジネスには、それぞれ慣用化された正式表現があります。「在留更新」を「在留期間更新許可申請」と訳せるかが、汎用翻訳と専門翻訳の境界線です。
  • 関係性に応じた敬語階梯(Relationship-Aware Politeness) — 上司・対等者・公的機関で使うべき敬語は異なります。直訳ベースの翻訳はこの階梯を扱えません。

検証の概要

同一の中国語原文を音声・テキストで両サービスへ同条件で入力し、出力をスクリーンショットで完全記録。記録された全ケースは第三者による再検証が可能な形で残されています。本検証は特定条件下での実証比較研究であり、両サービスは継続的に改善されています。

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